私の王子様は、冷酷なんかじゃありません



「……葉月。ほら、お客さんには水出さないと」

ぼうっとつったってしまったいた私に、
王子が小さな声でそう囁く。

あ、そうかお水!

「は、はいっ」

厨房の方へと走り、さっき教えてもらった通りに水をコップに注ぎ、トレーにのせる。


ゆっくり急ぐ。


一見矛盾している言葉はではあるけど、水を運ぶ以上こぼれてしまっては大変だし、かといってのろのろと運ぶわけにもいかなくて。

王子から教えてもらった言葉通りに、テーブルへとゆっくり急いで水を運ぶ。

そして……

ええっと、何て言うんだっけ。