私の王子様は、冷酷なんかじゃありません



やっぱりすごいところなんだな、ここ。

そんなことを思って感心している私に、
王子がある提案をする。


「葉月、じゃあシュミレーションしてみようか」

「…………?」


シュミレーション?

王子の言った事の意味が分からず、ぽかんとする私に、王子が続ける。

「じゃあ、俺お客さんね。葉月が店員さん」

王子がそう言ってカフェのテーブルに座り、え?と戸惑う私にニコッとわらってみせる。そして、テーブルに置いてあるお洒落な茶色のノート……メニューを手をとると、それを開いて中を見始めた。

あ、これってもしかして接客シュミレーションか!

王子、もしかしておままごとでもはじめたのかな?なんて一瞬でもおもった私が恥ずかしい…。