私の王子様は、冷酷なんかじゃありません



……うん。間違いなく呆れられる。


呆れた顔をしてガミガミ怒る類が安易に想像できて、また小さなため息が漏れた。

それに気がついたのか、王子が心配そうな顔になって私を見る。


「葉月、なんかあった?」

そうたずねる王子の顔があまりにも優しくて、うっと胸がつまってしまう。

……もう、こんな時にだけ、どうしてそんなに鋭いの……。

そうやって、日頃からもうちょっと人の感情に敏感になってください…


そう心の中で呟きながら、なんでもないですと言って笑う。