私の王子様は、冷酷なんかじゃありません


どうしようどうしようどうしよう!

もし類がこのカフェに来ちゃったら…
それはいろいろとまずい!

「だ、だだだだだめだからっ!絶対きちゃだめだからね!?っていうか今から仕事だからもう切るからっ」


おい、とかなんとかいう類の声が聞こえた気がしたけど、かまわず通話終了ボタンを押す。

通話を終了してから、はぁあ~っと、これまでにないほど大きなため息が漏れた。

そして、王子をまたせてしまっていることに気がつき、慌てて店に入り王子のところへともどる。


「遅くなってすみません……!」

「いいよ」

そういって小さく笑って見せる王子。

はぁ、こんなかっこいい男の人の家に住み込んで家政婦してるなんて類が知ったらなんて思うかな…?