私の王子様は、冷酷なんかじゃありません


「今は私、カフェでお仕事してるの。もちろん住み込みで。だから心配しないで、類」

とっさに、そんな嘘をついてしまう。
でもまぁ、全部嘘ってわけじゃないし……

うん、半分本当。そんな風に自分にいいきかせる私。

でも、そんな私に類は納得していない風な反応を返す。

『へぇ、今時住み込みで働けるカフェなんて聞いたことないけど』

うわぁばりばり疑われてる!

どうにか類に信じてもらわねばと、ついつい余計な事を口走ったのがいけなかった。

「本当だよ!類も知ってるでしょ?あの駅前にある人気のカフェ……って、ああっ…」


あっと気がついた時にはもう遅くて。

『へぇ、駅前のカフェ…』

あぁああああ…

電話の向こうで類がそんなことを呟いた時には、終わった…と、泣きそうになった。