「葉月……なんか俺に言うこと無い訳?」
そう言う類の声はやっぱり怒っているようにしか聞こえなくて。
まぁ、私に対しては普段から怒っていたから、いつもとはあまり変わらないのかもしれないけど、それでもやっぱり怒ってるってことが分かるくらい、類の声は険しかった。
───なんか俺に言うこと無い訳?
そんなことを言われて、もっと言葉につまってしまう。
類は、以前働いていたラーメン屋さんの大将の息子さんで。
同じ職場で働いている職場仲間としていろいろお世話になり、そうしているうちに仲良くなった私の男友達でもあった。

