私の王子様は、冷酷なんかじゃありません



「葉月、もういいからこっち来て」


悔しくてわなわなする私に、なだめるようにそう声をかける王子。

急に優しくなるその口調に、少しだけ心臓が跳ねる。

でも。

来て、っていわれても、まだ私は朝霧さんに説明を、うけている途中だ。

そんな王子に、朝霧さんが抗議の声をあげる。


「蓮ずるいぞ!俺まだ佐原さんにオーダーマシーンのことしか教えてな…」


「葉月、朝霧が今朝は仕込みが忙しいって言ってる。しょうがないから、残りのことは俺が教えてやるから、おいで」


いやいや、朝霧さんそんなこといってない!