太陽のヒカリ





杏)陽菜子が聞いた話には続きがあるの。
花火大会の日、これ食べたいとか言いながら屋台回ってたら会ったのよ、奏に。
奏は陽菜子に気付いて声をかけてきたの。
奏)陽菜久しぶり、相変わらず浴衣を着ると綺麗だな。
「奏くん。」
奏)陽菜こっちに帰ってきてるなら連絡ぐらいしろよ、また会いたいってずっと思ってたんだよ。
「...」
この時陵太君は初めて陽菜子の困ってる顔を見て、助けてやりたいって思ったんだって。
『誰だよ』
奏)あぁ、彼氏?俺陽菜子の元彼。いや、連絡を取らなかっただけだから別れてはいないのか。
「別れたわよ、私達は。」
『今は俺と付き合ってるんだ、陽菜は。』
奏)陽菜子は、お前みたいな厳つい人は好みじゃない。
「いいえ、あなたみたいに真面目そうにみえてなんにも考えてない人の方が好みじゃない。」
奏)陽菜子...
「花火大会楽しんでね、じゃあ。」
陽菜子は随分泣いたそうよ。陵太くんは隣で座っているしかなかったって。慰めようと思っても、女の子を慰めるような生き方をしてこなかったから、慰められなかったって。少ししたら陽菜子は突然泣き止んで、陵太君に話しかけたらしくてね...
「ねぇ、私と付き合いませんか。」
陵太君はすごく驚いたけど、
『おう』
って言うしかないって思ったらしいよ。陵太君自身も好きって気づいた時だったから、嬉しさと戸惑いが一気に自分の心の中に芽生えたって。それからあなた達は付き合ったの。