「あのさ、お姉ちゃん。」
杏)なに?
「なんで私奏と別れたか知ってる?」
杏)急になんで。
「私は奏と結婚するつもりだったの。20歳の誕生日にプロポーズするって言ってたの偶然聞いたし。」
杏)奏くんの話はまた今度にしよう。
「なんでよ」
杏)今日は話したくないの。
「私は知りたいの。」
杏)…私は奏くんより違う人のことを知りたいと思ってほしい。
「えっ…」
杏)もう陽菜子の彼氏は奏君じゃないの。
陽菜子の彼氏は陵太くんなんだよ。
「私その人知らないし」
杏)そんな事言ってると、記憶を取り戻した時に後悔するよ。
ねぇ、陽菜子。私が陵太くんだったら、どんな気持ちなんだろうて考えるだけで、苦しくなるの。奏君の話を持ち出したりなんてしたら…
母)杏愛…
杏)母さんごめん。陽菜子と今日は話せなそうだからまた日を改めるわ。
「お姉ちゃん!」
杏)記憶を早く取り戻しなさい。



