アカツキの記憶 1

「ここでいいわね…」
「え?」

急に止まった私に少女は戸惑う。

「なんで、私に魔法武器を向けてるんですか?」

そう、私はあの子の言う通り武器を向けている。

「気づいてないの?ずっと殺気ダダ漏れだったわよ?」
「それはこの森の呪いのせいじゃ…」

言い訳をする少女。
だけど、私には確信がある。

「だって、『青幸の小鳥』って十年も前になくなったギルドよ。確か生き残りはいない」

もし仮にいたとしたらそれは、そのメンバーの死体を被った魔獣。
こういう系統の魔獣はたまに森から出ていけることがある。
そうなると、とても厄介だ。
私がここでこいつを止める!

「バレちゃ、仕方が無いわね...」

ついに化けの皮が剥がれた魔獣。
さっきまでの可愛らしい少女の姿はどこにもない。