アカツキの記憶 1

「ユウ、セイラ!」
「「なんだ?」」

 サクラの呼ぶ声に二人は反応する。

「私はこの子を森の外へ送るわ。それまで、なんとか耐えきってね」
「任せておけ!」

 二人は親指を立てながら言う。

「ユウ、とりあえずあれ頼む」
「おうおう、ビビってんのかよ?」

 あれというのは『防御壁(ディウォル)』という初期段階の防御魔法のこと。
 だんだんと修行を重ねていくとより強力なものとなる。

「こらっ!強がってないの!」

 サクラの説教でユウとセイラは肩を上がらせた。

「どんな時でも『防御壁』は必ず張っておくのが魔法使いの戦闘の基本でしょう!」
「わかってるよ、そんなこと!だからさっさと戻って来いよ!」
「ええ、わかったわよ」