アカツキの記憶 1

 森の中へ入る。
 ちょっと入っただけなのに急に寒気が襲ってくる。
 ああ、今すぐにでもここから出たい。
 だけど、それをこの森に探られてはいけない。
 弱さを見せてはいけない。
 森にすべてを飲み込まれてしまうからだ。
 『怖い』という思いを俺たちは必死に隠す。

「きゃあ!」

 どこからか悲鳴が聞こえる。

「今の聞こえたか!?」
「ああ!」
「もしかして、あの子かも!急ぎましょう!」