アカツキの記憶 1

「待たせたな」

 ついにセイラが来た。
 機嫌はどうなのか、俺はふりかえるのが怖くなった。

「よぉ、ユウ…。また会ったな」

 もう、どうとでもなれ!
 俺は振り返る。

「あっ、どうもっす。セイ…クロエ」
「ユウ、なんで敬語なの?」
「サクラ、それは…な?」
「あっ、そうね」

 サクラはどうやら察してくれたようだ。
 さすがは『月花のウサギ』、看板娘。