アカツキの記憶 1

「私言ったわよね?今日はどんなことがあっても時間厳守って。なぜかしら?」

 母さんは俺に問いかける。
 えっ?うそだろ?
 今日ってなにかあったか?!
 思い出せない。
 やばいやばいやばい‼‼‼
 この言葉が俺の頭を覆いつくす。 
 だけど、その言葉を遮るように俺の頭に何かが当たる。
 その何かの正体は、丸められた紙だった。
 この字…父さん!

「あ、新しい仲間が来るから、その準備のため…?」

 俺は紙に書かれたことをそのまま言った。
 一瞬、母さんの視線が父さんのもとへ行った気がしたが、母さんの怒りもようやく冷めたようで…。

「今日はこの辺で許しておいてあげるわ」
「ほっ…」

 俺は安心して息をつく。

「だけど!」

 ピシャっとまた母さんの大きな声が。
 俺を含め、ギルドホールにいる全員が肩を上がらせる。

「ユウちゃんには、その新しく入ってくる子迎えに行きなさい。もうそろそろ着いていいはずなんだけど…」

 迷っちゃっているのかしらねぇ、母さんはそうぼやいていた。

「みんなもよ!もう準備はだいたい終わったことだし、探しに行きなさい!」

 母さんの一言でギルドメンバーの全員が動き出す。