次の日、黒猫君は白猫君に会いに行きました。
黒猫君は、広場に行くと白猫君を探しました。
けれど、いません。
何時もこの時間にはいるのに…。黒猫君は不安になりました。
`白猫君は、どこ?`
その時、がさごそと遠くから草をかき分ける音が聞こえてきました。
人間だっ…!
黒猫君はとっさに隠れました。
人間は怖いものだから近寄ってはダメ…。
人間に殺された母がよく言っていた言葉でした。
そして、その人間が驚くべき事を言いました。
「しっかし、いいものを手に入れたな」
満足げに一人の人間が言いました。
「あぁ、そうだなぁ。あんなきれいな蒼い目をした白猫は初めて見たよ」
蒼い目をした…白い…猫?
聞き覚えのある単語に黒猫君は涙が止まりませんでした。
白猫君は…殺されてしまった…?黒猫君は急いで家に帰りました。そして、部屋に閉じこもり、朝までずっと泣いていました。