闇の鬼~影を纏いし者~

開きかけた扉が勢いよく開いた。


「うわっ! 」


「キャーーー! 」


「くっ! 」


開いた瞬間、物凄い衝撃波のようなもので、三人とも吹き飛ばされた。


「いったぁーーい!! あーー! 擦りむけた! 」


「なんだ? 何が起きた? 」


「夏子! 大丈夫か?! 」


浩介が、夏子を助けに行った。


「くそ! もう少しだったのに。刀の力が完全じゃない! 」


刀身は、光っているが、全ての力が解放された感じがしない。


「え?! 美冬?! 何で? 何で美冬がそこから出てくるの?! 」


夏子の声に、開いた扉を見ると、咲夜の妹、ここに居るはずがない美冬が立っていた。


「美冬・・・。どうして? 咲夜は? どういう事だ? 何が起こってる? 」


『オニ』になった咲夜が消え、ここに居るはずがない美冬が現れた。
美冬が居るという事は、咲夜に何かあった事になる。


「嘘だろ? 咲夜? 」


目の前で起こったことに頭がついて行かない。
状況を整理するだけの余裕が、僕の中になかった。


「先輩!! 前!!! 」