「くっ! 」
尻尾のような物が、形を変え始め襲いかかる。
避ける余裕などない。
「鎌鼬みたいだな。片っ端から切るしかないのか。」
数が増す。
身を翻しながら、刀を振る。
切られた影は、煙のように消えてなくなる。
だが、そこから消えるだけで、次々と行く手を阻む。
「咲夜の力、やっぱり強いんだな。手を休める暇がない。」
僕は、呟き刀を振り下ろす。
「あれか! こんな事ならベルトにでも差しておけばよかったな。」
西側の扉の前に、鞘が落ちている。
鞘を拾い、東側に戻れるのか?
なんとかして、封印の方法を見つけなければならない。
僕は、影を切り払い鞘を拾った。
その間も、次々と影が襲いかかってくる。
手を休める事が難しいレベルだ。
「参ったな。鞘を確認する暇がないぞ。もう少し、手を抜いてくれないかな。こうなったら、東側に戻るしかないな。」
僕は、身を翻し来た道を戻ることにした。
さすがに、真ん中の通路は厳しい。
見る限り、影に埋め尽くされている。
この中を突っ切るのは至難の技だ。
「この刀の力ってなんなんだ。とりあえず、影は切れる。ただ、それだけじゃ駄目だ。」
白虎と玄武の間にある通路に差し掛かった。
左側に広間の中央が見える。
『オニ』に包まれた咲夜は、まだそこに佇んでいた。
「遠いな。君までの距離が。」
襲い来る影を刀で落とす。
僕から咲夜まで距離にして20メートル程か。
封印の方法次第では、近くまで行かなければならない。
蠢く影の多さに溜息が出た。
ふと、視線を感じた。
「咲夜? 」
僕は、闇に包まれた咲夜を見た。
尻尾のような物が、形を変え始め襲いかかる。
避ける余裕などない。
「鎌鼬みたいだな。片っ端から切るしかないのか。」
数が増す。
身を翻しながら、刀を振る。
切られた影は、煙のように消えてなくなる。
だが、そこから消えるだけで、次々と行く手を阻む。
「咲夜の力、やっぱり強いんだな。手を休める暇がない。」
僕は、呟き刀を振り下ろす。
「あれか! こんな事ならベルトにでも差しておけばよかったな。」
西側の扉の前に、鞘が落ちている。
鞘を拾い、東側に戻れるのか?
なんとかして、封印の方法を見つけなければならない。
僕は、影を切り払い鞘を拾った。
その間も、次々と影が襲いかかってくる。
手を休める事が難しいレベルだ。
「参ったな。鞘を確認する暇がないぞ。もう少し、手を抜いてくれないかな。こうなったら、東側に戻るしかないな。」
僕は、身を翻し来た道を戻ることにした。
さすがに、真ん中の通路は厳しい。
見る限り、影に埋め尽くされている。
この中を突っ切るのは至難の技だ。
「この刀の力ってなんなんだ。とりあえず、影は切れる。ただ、それだけじゃ駄目だ。」
白虎と玄武の間にある通路に差し掛かった。
左側に広間の中央が見える。
『オニ』に包まれた咲夜は、まだそこに佇んでいた。
「遠いな。君までの距離が。」
襲い来る影を刀で落とす。
僕から咲夜まで距離にして20メートル程か。
封印の方法次第では、近くまで行かなければならない。
蠢く影の多さに溜息が出た。
ふと、視線を感じた。
「咲夜? 」
僕は、闇に包まれた咲夜を見た。

