九栗の家に着くと、門の前で次郎さんが待っていてくれた。


「おはようございます。今日一日、お世話になります。」


「おはようございます!! 」
「おはようございます。」
「あ、おはようございます。浩介です。」


咲夜の挨拶を機に、皆続いた。


「やあ、おはよう。みんな元気そうだね。さあ、中へ入ろう。」


次郎さんに促され、僕達は、九栗の家へ入った。


「生きてるうちに立ち会うとは。人間、何があるかわからんもんだね。扉の鍵は開けてある。下に降りるのは君達だけだ。」


「ありがとうございます。必ず終わらせてきます。」


僕は、決意を胸に。


「大丈夫ですよ! 先輩! ちゃっちゃと終らせて帰りましょう! 」


夏子は、ポジティブに。


「ふふふ。そうね。ちゃっちゃと終わらせましょうか。」


咲夜は、夏子の影響か口調が柔らかい。


「頑張ります。ってか夏子、あんまりちょろちょろするなよ。」


浩介は、夏子のテンションが高いのが、気になるらしい。


「皆で戻ってきなさい。待ってるよ。」


次郎さんに見送られ、僕達は、扉を開け下に降りた。