翌朝、僕は、咲夜と、夏子の家に向かっていた。


「昨日、浩介に待ち合わせは駅でって言ってたけど、どうしてだい? 」


僕は、昨日の疑問を投げかけた。


「夏子のご両親が心配するじゃない? 浩介君が家の前に来たら。私達より早く着くかもしれないし。猛反対されるわよ? 」


もし、そうなっても咲夜は楽しむんだろうな。美冬にもそうだが、夏子にも妹のような接し方をする。


「君は、夏子のことを、美冬と同じように扱うんだな。」


「え? ・・・そうね。まあ、あなたほど過保護じゃないつもりだけど? 」


言いながら、咲夜は、ふふふ、と微笑んでいる。


言われてみれば、僕も夏子には甘いかもしれないな。


たわいない会話を楽しんでいるうちに、夏子の家に着いた。


車を玄関前に付けると同時に、玄関から夏子が出てきた。


「おはようございます! 楽しみすぎて早起きして待ってました! 」


「ああ・・・・・・。おはよう。テンション高すぎないか? それより、ご両親に挨拶しないとな。」