「お世話になりました。また、すぐにお邪魔することになると思いますが、宜しくお願いします。」


僕達は、今日地元に帰る。
ここでやれる事は全てやった。
あとは、その時を待つだけだ。


「楽しかったわ。あなた達と過ごせてよかった。いつでも来ていいのよ。」


千影さんは、少し寂しそうだ。


「次に来る時は、浩介も居ますから宜しくお願いします! 」


次に来る時か。
なんとしても僕達で止める。
夏子と浩介は守る。
封印したら、咲夜は元に戻るんだろうか。
刀を使うんだろ?最悪の事態もありえるな。
そうなったら刺し違えるか。
咲夜のいない世界に生きていても意味がない。
そんな事を考えている僕を気にもせず、夏子はいつまでも千影さんと話をしている。



夏子がいるせいか、賑やかな別れになった。


僕達は、次の約束をして車に乗り込んだ。


戻れば、暫くの間は平和に過ごすんだろうな。
いつまでも続けたいと、そう願いながら帰路についた。