闇の鬼~影を纏いし者~

北東のドアノブには、龍のような柄、南東のドアノブには、亀? スッポンのような柄が彫ってあった。


「あっ?! これ!! 東西南北ですよね?! 東が青龍、南は玄武! ってことは、西が白虎で、北が朱雀! すごい! ちょっと見てきますね! 」


夏子は、思い立ったが吉日。
すでに、隣の区画に向かって走っていた。


「先輩! やっぱり虎です! こっちは朱雀? 鳥ですね! 」


遠くの方から夏子の声だけ聞こえた。
割り振りに使ったんだろうか?
何か意味があるのか。
今は、わからないな。


程なく、夏子が戻ってきた。


「ちょっとノートに書いちゃいますね! 九栗の扉は、玄武と、白虎の間。咲夜さんが嫌な感じがするって言ったのが、朱雀の区画ですね。・・・よし! 書けました! 」


この地図は、頭に入れておいた方が良さそうだな。
戦いの場は此処になるだろう。


「そういえば、先輩? あっちの壁にも扉があったんですけど、どっかに繋がっているんですかね? 」


扉?
他にも出入口のようなものがあるのか?
玄武の区画にある部屋も、青龍の区画同様、変わったところはなかった。


「扉は、何処にあった? 次郎さんにも来てもらって確認してみるか。一度、上に戻ろう。」


僕達は、一度九栗の家に戻ることにした。