闇の鬼~影を纏いし者~

現実を受け止めようとする心と、受け止められない心が交差する。





夏休みから縮まった距離、一緒に過ごした時間、傷だらけになった戦い。





いつも甘えさせてくれて、優しくしてくれた二人。





もう、会えないなんて理解が出来ない。






でも、心のどこかで理解している。






矛盾だらけの心が壊れそう。






いつもは、二人が助けてくれた。






悩んでても、らしくない!って言ってくれた。





もう聞けないんだ。






そう思うだけで涙が溢れる。






「夏子、ごめんね。私がもっと、ちゃんと・・・・・・お姉ちゃんの・・・声に答えていれば・・・」





美冬が、泣きながら抱きしめてくれた。





美冬は悪くない。





「美冬は悪くない! 謝っちゃダメだよ! 知らなかったんだから! 誰も・・・咲夜さんと美冬が双子だったなんて知らなかったんだから! 」