闇の鬼~影を纏いし者~

「大丈夫よ。闇が止まれば影も止まるわ。その時がチャンスよ。貴方しか出来ない。任せたわよ。」




一瞬、咲夜が消えそうに見えた。



駄目だ。こんな力の使い方をしたら。




闇に覆われていた場所が、赤く染まる。




『グォォォォ・・・・・・』




『オニ』の力が押されてる。




今しかない。




僕は、刀を握りしめ、『オニ』に近づく。




『くる・・・な・・・・・・』



初めて見せる怯え。




「来るなと言われて、はいそうですか、って言える程、僕はバカじゃないんでね。これで本当に最後だ!


終わりにしよう。美冬も返してもらう!! 」




キーーーン!



刀から甲高い音。




『グォ・・・・・・・・・』




『オニ』の、美冬の胸に刀が刺さる。




刀の力を信じるなら、未冬には刺さっていないはずた。




『ここまできて・・・勝てないのか・・・』





美冬から闇が離れる。



離れる闇とともに、刀が消える。