闇の鬼~影を纏いし者~

隠しているが、咲夜も限界だ。




「君は、最後まで弱さを見せないな。少しくらい見せてくれてもいいんじゃないか? 」




「あら? 見たい? ふふふ。今度ゆっくりね。」




緊迫した状況のはずなのに、何故か緊張感がなくなっている。




『貴様・・・・・・朱桜か・・・・・・』




『オニ』が僕達の会話を遮った。



朱桜?



それは、遠い過去、お前を封じた巫女の名だ。



咲夜は、咲夜だろ。




「私は咲夜。朱桜の血を引きしものよ。今は、朱桜ではないわ。」



『なぜここにいる・・・朱桜・・・あの時の屈辱・・・忘れはしない・・・』




『オニ』の記憶は、朱桜と戦った時のままなのか?



そう言えば、僕の事も棟隆と言っていた。