闇の鬼~影を纏いし者~

『何度やっても同じだ・・・棟隆よ・・・私を甘く見るな・・・』




『オニ』の瞳が強く光る。



「うそっ?! どれだけ出てくるの?!

ちょっと!! 美冬!! 聞こえてるなら少しは止めてよ!! 」




『無駄・・・だ・・・・・・・・・グッ・・・黙れ・・・・・・』



『オニ』の様子がおかしい。



明らかに鈍い。



背中から何本も出た腕のうち、数本が動きを止めた。



「美冬?! 聞こえてるのね!! すごい!! 頑張れ!! 美冬!! 頑張って!! 」



夏子はすごい。



美冬に届いているんだ。



八本か・・・まだ多いな。



だが、これ以上は無理だろう。



どちらを狙う?両方か?



切り落とせるだけの動きが出来るか?





『黙れぇぇ!!! 』



「きゃっ!! 」


「くっ! 」



『オニ』の咆哮と共に闇が覆う。



止まっていたはずの腕が動き始める。




『忌々しい・・・その力・・・』