闇の鬼~影を纏いし者~

『オニ』から伸びた腕がユラユラと蠢く。



狙いを夏子に絞っているんだろうか。



僕が動けないと思っているのか?




「ハァ・・・ハァ・・・・・・」



息が上がる。



左肩の痛みで集中出来ない。



「先輩・・・」




夏子の泣きそうな声。



「・・・大丈夫だ。泣くな。必ず守る。」




ここまで厳しい戦いになるとは思ってもみなかった。



浩介と咲夜が飛ばされたのが痛いな。




まだ、踏み込めるまで回復してない。




あの伸びた腕を切れるか?



攻撃を防げるか?



意識を集中しろ・・・




「先輩? 刀が・・・光ってる。」