闇の鬼~影を纏いし者~

「終わらせてたまるか! 」



迫り来る影を消しながら、道をつくる。



助けがない以上は、自分の力だけで封印するしかない。



「出来るか? イメージは出来てる。それを実行するだけだ。」



体の動きが鈍ってきた。



休憩なしでこれだけ動いたんだ。
負担が大きいのは当たり前か。



美冬が飲み込まれる前に終わらせなければ。



次の一突きに賭けるしかない。



失敗は許されないな。



僕の体が持たない。



「いくぞ! 」



僕は、息を吸いこみ、刀に集中した。



輝く刀身。



『オニ』と一直線に並び、刀を振り抜く。



光の刃で消える影の中を突き進む。



消え去る前の影が、霞のように前から後ろへと流れていく。



「同じ失敗は繰り返さない! 」




『オニ』まで数メートル。