結構、ずけずけと言ったつもりなのに、森元さんの目は傷ついては居るけれどまだ熱を帯びている。
巧への思いが伝わってきた。
「はっきり言うけど、仕事も覚えていない今、恋愛ばっか考えてたら向上しないしやる気が感じられないんだけど」
「そりゃあ、私みたいなひよっこは、英田秘書みたいに恋愛も仕事もプライベートも完璧にはできないです。でも、巧さんの事を気になっちゃうのは仕方ないですっ だって今までこんなに素敵な人見たことないです!」
「うちの大企業を継ぐような器だもの。そこらへんに転がってるような男じゃないのは当然でしょ」
「でも、一緒に居るとドキドキしちゃうし、仕事が手に着かなくなっちゃいそうだけど、でもぶわーってなるんです。初めてあった時に、もうぶわーってなりました」
「……貴方、語彙力もないの?」
こんな数分会話しただけでも、色々と気になる部分も見えてくるし、落ちつきも無い。こんな子を一日指導するなんて、私にできるだろうか。



