「なあ、クラスマッチで得点一番多かったら、花火大会誘ってもいい?」
「は? ずりい。俺も」
「じゃあ俺も」
「花火大会の日は部活だから無理よ」
きっぱりと断ると、三人はがっくりと項垂れて自分達の席へ帰って行った。
ちょっと可哀相な気もしたけど、優菜はあっけらかんとしている。
「……可哀相だよ、優菜」
「あのね、百花。クラスマッチの後の花火大会なんて本当に悲惨なんだから」
「クラスマッチの後の花火大会?」
「そ。部活の先輩達が言ってたの。クラスマッチで活躍した男子が格好良く見えて、そのまま花火大会で、花火の光の下――あれ? なんでこの人と一緒に来たの? そんなに格好良くない……って魔法が解けるらしいの」
「何それ」
「クラスマッチマジックよ!」
優菜が自分で言って自分で爆笑しだしたので私も釣られて笑った。
「それにしても、暁くん、遅いね」



