「俺、明日も来れるか微妙だし。一人で準備とか大変だろうから詫び入れとく」 「……わかった」 「ふーん。優しいねえ、暁は」 「睦月さんもいちいちチャチャ入れないで」 なんだかチクチクした感情を抑えながら、優菜の連絡先を暁に送った。 自分は逃げている癖に、暁が自分以外にも優しいのを見て当たり前のことなのに嫌だと心が言っていた。 親友の優菜なのに。 自分が自分で嫌になる。 なんて心が狭いのだろうかと。