「私の記憶が嘘なはずない」
「嘘だよ。全部嘘」
「6年間、傍に居なかった暁が簡単に言わないでよ!」
大声で叫ぶと、掴まれていた手を強引に引っ張られ、そのままベッドへ突き飛ばされた。
すぐに顔を上げたけれど、暁は素早く私の上に覆いかぶさり上から見下ろしていた。
「お前だけが辛かったと思うなよ」
「ど、退いてよ」
「俺の手術についた母さんは、颯太の死に目に会えなかったし、父さんは自分を責めて母さんに離婚を切りだしたし、俺は結局体力が持たず意識混濁はするわで失敗してこの年まで手術できなかった」
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