その後、看護士さんに見つかって怒られたけれど、颯太は私が退院するまでいつも侵入してお見舞いにきてくれていた。
だから、寂しくなんてなかったし。
ただ私が、颯太のサッカーの試合を見に行こうとして事故っただけのこと。
私の記憶の中で処理された思い出。
中学では同じクラスにならなかったけれど、いつも部活へ急ぐ颯太を見ていたし、家に帰ればたまに私の家で家族の様にご飯を食べていた。
おじさんは仕事が忙しかったし。
脳裏に浮かぶ6年の思い出は、手に触れられるほど、目の前で咲く花のごとく鮮やかに思い出される。



