「あのさ、俺、本当にこの学校に来るの今日が初めてなんです。学校の中とか全然わかんなくて・・・・。迷惑じゃなかったら学校案内してもらえますか?」
「え?あ、あたし?」
「え、あ、迷惑ですよね・・・。」
「い、いあいあ、全然迷惑じゃないし!ってかタメなんだしタメ語でいーよ。あと、あたし、瑠莉。劉生くんよろしくね。」
「あ、瑠莉ちゃんよろしく。あと、くんいらないよ。」
「OK!あたしも、ちゃんいらないよ?じゃあ、劉生行こっか!!」
「ありがと!瑠莉!!瑠莉は、俺の友達第1号だあああ。」
劉生は、すごくうれしそうに、満面の笑みを瑠莉に見せた。
きゅん―――。
瑠莉は、その笑顔がとても愛おしく感じた。
「えっとーここが、音楽室で・・・」
劉生は笑顔で瑠莉の説明を聞いていた。
瑠莉は、劉生に聞きたいことがあった。
「ねえねえ、劉生。なんで今ごろ転校してきたの?」
「・・・えっと・・・」
劉生の顔から笑顔が消えた。
「・・・え?もしかして聞いちゃいけなかった?ごめん・・・。」
「ん?大丈夫だよ。でも、今は話せないかな・・・。」
劉生の顔に笑顔が戻った。
――んー?なんなんだろう。劉生って・・・・?