「えっと、君入っておいで。」
「――はい。」
――こんな時期に転校生かよ。あたしは、あの男の子にしか興味ないっつーの。」
瑠莉は、軽くキレ気味に思っていた。暑さのせいもあったのだろう。
瑠莉は、興味なさそうに、窓の外を見ていた。
「瑠莉!瑠莉!!」
「なに?」
「見て!見てってば!!!」
「なによもう。。。。めんどくさいのに・・・」
ミカに言われて、しぶしぶ、転校生を見た瑠莉は、自分の目を疑った。
「え?」
瑠莉の心臓は大きく脈を打った。
ドクン・・・・―――――。
「はじめまして。静岡から着ました。神木劉生です。よろしくおねがいします。」
神木劉生・・・。名前がわかった。
「えーっと、じゃあ神木は、本条の横の席に座ってくれ。本条、神木のこといろいろよろしくな。」
「はぁい!」
わぁ、先生ナイス!席まで近くになっちゃった。
あたしはミカにピースサインを送った。ミカは突然のことでパニくっていたが、瑠莉のピースを見て落ち着いたようだった。
すると、劉生が話しかけてきた。