「瑠莉はさ、恋をしたことがないからわかんないのかもよ?」
「あたしだって、恋ぐらいしたことあるし。」
「じゃあさ、瑠莉は、自分から片思いして、告ったことあんの?」
「・・・ない。」
「それってね、恋をしたって言うんじゃないんだよ?恋って言うのはね、自分から好きになるってことなんだよ。瑠莉は恋愛経験は誰にも負けないのに、恋ってなると幼いのね。」
「ふ~ん。(恋と恋愛って違うんだあ・・・・。」
「まあ、いっか。瑠莉、降りるよー。」
「えっっ!あ、はあい。待ってー。」
そして瑠莉とミカは、電車を降りた。
電車の中からの視線にも気づかずに。。。
駅から歩いて10分ほどで学校に着いた。
1時間目の授業が終わり、休み時間になった途端、瑠莉はなにかを思い出したかのように、叫びだした。
「あああああああああああああああああああああ。」
「ど、どーしたの?」
「どこの学校か聞けばよかったー。制服も見てないし。。。。最悪~。。。」
「ああね。ごめーん瑠莉。あたしも見てないよ。。。」
こんな会話をしていると、先生が入ってきた。
ガラガラ―――。
「えっと。さっきは紹介できなかったけど、今から紹介するから皆、仲良くしてやるよーに。」