それでも私は今、ホテル最上階スイートルーム前にいる。
こんな緊張感久しぶり……。
オーディションの時さえここまで緊張しなかったと思うほど、心臓がバクバク飛び出している感覚。もう何度ベルに震えそうな指を伸ばしたか……。胸に両手を重ねて目を閉じ深呼吸……。頭を真っ白にして覚悟を決め、ベルを鳴らした。その瞬間、心臓音が最高値に急上昇。逃げ出したくなるのを、必死に堪えた。
数秒後、怪訝そうな低い声が中から聞こえてきた。
「……愛梨です」
返事はなく、一呼吸おいてから静かにドアが開かれた。
彼は、私を見ると目を見開き、マジマジと無言のまま見下ろしてきた。固まってるといった方が、ピッタリかもしれない。でも我に返ると、フリーズしていた機器が作動を始めたように、ドアをしっかりと開けてくれた。
「……お邪魔します」
「……どうぞ」
私は、旅行鞄を片手に小さく頷き、緊張感漂う空間へと足を踏み入れて行く。
こんな緊張感久しぶり……。
オーディションの時さえここまで緊張しなかったと思うほど、心臓がバクバク飛び出している感覚。もう何度ベルに震えそうな指を伸ばしたか……。胸に両手を重ねて目を閉じ深呼吸……。頭を真っ白にして覚悟を決め、ベルを鳴らした。その瞬間、心臓音が最高値に急上昇。逃げ出したくなるのを、必死に堪えた。
数秒後、怪訝そうな低い声が中から聞こえてきた。
「……愛梨です」
返事はなく、一呼吸おいてから静かにドアが開かれた。
彼は、私を見ると目を見開き、マジマジと無言のまま見下ろしてきた。固まってるといった方が、ピッタリかもしれない。でも我に返ると、フリーズしていた機器が作動を始めたように、ドアをしっかりと開けてくれた。
「……お邪魔します」
「……どうぞ」
私は、旅行鞄を片手に小さく頷き、緊張感漂う空間へと足を踏み入れて行く。


