《……やべっバレた。中入んな》
……下からカップルが私を指差している。私は、言われたとおりすぐ部屋に入った。そしてすぐに駆け出しドアノブを握ろうとした時、とても優しい声で私の名を呼ばれる。
《……俺、最高に幸せな表情のお前を撮りたい。日本中、いや世界中の野郎が、エリに一目惚れせずにいられない物撮るから、……明日、マジで翔輝に恋してくれ》
「……」
《……違う。カメラを見る間だけは……俺に恋してくれ。レンズを見る時だけでいい、昔のように……俺を……》
……みるみる間に視界はボヤけ、大粒の雫が幾つも床に滑り落ちる。
《女の目で見つめてほしい。最後に……頼む。このカメラに、最高に輝き溢れたエリを収めたい。……もう無理なら……俺を翔輝と思っていいから》
翔は、そう言うとすぐに電話を切った。
……バカ……バカ……バカ、バカ、バカっ!
私は、心の内で泣き叫びながら、高級絨毯にペタンと座り込んだ。そして必死に声を押し殺し、長い間ずっと無我夢中で泣き続けていた。
……下からカップルが私を指差している。私は、言われたとおりすぐ部屋に入った。そしてすぐに駆け出しドアノブを握ろうとした時、とても優しい声で私の名を呼ばれる。
《……俺、最高に幸せな表情のお前を撮りたい。日本中、いや世界中の野郎が、エリに一目惚れせずにいられない物撮るから、……明日、マジで翔輝に恋してくれ》
「……」
《……違う。カメラを見る間だけは……俺に恋してくれ。レンズを見る時だけでいい、昔のように……俺を……》
……みるみる間に視界はボヤけ、大粒の雫が幾つも床に滑り落ちる。
《女の目で見つめてほしい。最後に……頼む。このカメラに、最高に輝き溢れたエリを収めたい。……もう無理なら……俺を翔輝と思っていいから》
翔は、そう言うとすぐに電話を切った。
……バカ……バカ……バカ、バカ、バカっ!
私は、心の内で泣き叫びながら、高級絨毯にペタンと座り込んだ。そして必死に声を押し殺し、長い間ずっと無我夢中で泣き続けていた。


