サプライズ★フィナーレ✿修正中✿

 ここは、街全体が甘いバラの香りに包まれているフラワータウン。

 私は今、約二千種、百二十五万本のバラが咲き誇る美しいヨーロッパのような街並みを、三階のバルコニーから見惚れている。風に吹かれながら大好きなバラを見下ろしていると、憂鬱気分から一転、久しぶりに解放感に浸り幸せを感じた。それは、きっと覚悟を決めたから。

 ……明日の今頃、私とこの景色を見ているのは……?

 この前、kissされそうになって気付いたの。あたたかい温もりと甘い囁き、甘いkissが恋しくて堪らない。そして頭の中でぐるぐるしている疑惑の真相に、決着を付けてしまいたい。だから決めた……賭けてみると。真実を知る為に今日残ると。強い決意を胸に秘め、ふと眼下に目をやる。

 ……翔!?

 翔が、イングリッシュガーデンから、私に望遠カメラを向けていた。

 ……いつからいたの?

 翔も気付いたのかカメラを下ろし、黙ったまま私を見上げ続けた。

 ……必死に言葉を探すけれど、出てくるのは涙だけ。溢れ出す涙と感情に圧倒され、ただ見つめることしかできない私に、翔は口角を上げて笑ってみせた。そしてブルージーンズの後ろポケットから、携帯を取り出すのが見える。