「翔!?」
「シッ! 親父に見られたいのか?」
それも絶対に嫌!
翔は、父の足音が遠退きリビングに消えたのを確認すると、スッと背中に添えていた手を離した。
直後、私はとっさに胸を両腕で隠した。
「…………出るのおっせーんだよ」
「ご、ごめんなさい」
不機嫌な声に素直に謝ると、翔は暗闇の壁を3メートルほど伝い、ドアの左側に位置する籐の収納ケースから、タオルを取り出し私を包んでくれた。
「……合ってるか? 見えねーから」
「……ありが……クシュン!」
私は、素早く胸元から下をタオルで包み二度目のお礼を言うが、翔は何も答えてくれない。
「ほんとにごめん。寝ちゃ……クシュン!」
二度目のくしゃみと同時に、翔は私を引き寄せ包み込んだ。
私は、驚きの余り息をするのも忘れそうになる。頭は真っ白になり、身体は硬直したまま立ち尽くし続けた。なぜなら先程は、手を沿えていただけなのに、今は包み込むように肩とウエストに手を回し、少しだけ身体が密着しているからである。
「シッ! 親父に見られたいのか?」
それも絶対に嫌!
翔は、父の足音が遠退きリビングに消えたのを確認すると、スッと背中に添えていた手を離した。
直後、私はとっさに胸を両腕で隠した。
「…………出るのおっせーんだよ」
「ご、ごめんなさい」
不機嫌な声に素直に謝ると、翔は暗闇の壁を3メートルほど伝い、ドアの左側に位置する籐の収納ケースから、タオルを取り出し私を包んでくれた。
「……合ってるか? 見えねーから」
「……ありが……クシュン!」
私は、素早く胸元から下をタオルで包み二度目のお礼を言うが、翔は何も答えてくれない。
「ほんとにごめん。寝ちゃ……クシュン!」
二度目のくしゃみと同時に、翔は私を引き寄せ包み込んだ。
私は、驚きの余り息をするのも忘れそうになる。頭は真っ白になり、身体は硬直したまま立ち尽くし続けた。なぜなら先程は、手を沿えていただけなのに、今は包み込むように肩とウエストに手を回し、少しだけ身体が密着しているからである。


