な、何バカなこと言ってるの!? ……あ! いつの間にかこんな空けて……。もう絡み酒の相手は勘弁願います。
私は、今日一大きな溜め息を付き、翔を置いて歩き始めた。
「この頃は良かったよな」
背後からの低い声に振り返ると、翔は少し寂しげな表情で待受画面を見つめていた。
「この頃はさ、まだ何も知らなくて、ただただ幸せな毎日だったよな……」
そうね……二人いつも一緒にいた。
こんなふうに翔から逃げたくなるようなドキドキも、遠い目をする横顔に胸が締め付けられることもなかった。
『おにいちゃんだいすき!』
素直に笑って、私より少しだけ大きな胸に飛び込んで行けたのに。
「……早く行けよ」
私は、見惚れていたのに気付かれたくなくて、逃げるように早歩きで家に戻って行った。
私は、今日一大きな溜め息を付き、翔を置いて歩き始めた。
「この頃は良かったよな」
背後からの低い声に振り返ると、翔は少し寂しげな表情で待受画面を見つめていた。
「この頃はさ、まだ何も知らなくて、ただただ幸せな毎日だったよな……」
そうね……二人いつも一緒にいた。
こんなふうに翔から逃げたくなるようなドキドキも、遠い目をする横顔に胸が締め付けられることもなかった。
『おにいちゃんだいすき!』
素直に笑って、私より少しだけ大きな胸に飛び込んで行けたのに。
「……早く行けよ」
私は、見惚れていたのに気付かれたくなくて、逃げるように早歩きで家に戻って行った。


