「お前、俺のこと全然見てねーんだな。お前を誰の身代わりにしろっつうんだよ。 ……叩き台になんてするわけ……いい、自業自得だ。確かに今まで散々お前を傷付けてきた。やりきれない思いぶつけもした。誰よりも傷付けたと思う。けど誰かの身代わりにしたことなんて一度もない。絶対にあり得ない! ……じゃあ聞くけど何でお前も応えてんだよ? 離す度に触れてんだよ……女の顔して、マジにさせてんじゃねーよ!」
昨日から何度目かの翔の爆発に、私は息を潜めて顔をそらし続けた。
……そう。
離れる度に追い求めたのは私……。私自身も知らずにいた初めての私……。
それは、新たな自分との出会いだった。男の顔した翔に触れられ、私から初めて女の顔が生まれてきた。
女の顔した私には、まるで理性なんてきかないことも初めて知った。それは、触れてしまったから……。“翔の唇”という名の媚薬の虜になってしまったから。
昨日から何度目かの翔の爆発に、私は息を潜めて顔をそらし続けた。
……そう。
離れる度に追い求めたのは私……。私自身も知らずにいた初めての私……。
それは、新たな自分との出会いだった。男の顔した翔に触れられ、私から初めて女の顔が生まれてきた。
女の顔した私には、まるで理性なんてきかないことも初めて知った。それは、触れてしまったから……。“翔の唇”という名の媚薬の虜になってしまったから。


