ふとボヤけきった視界に翔の気配がした。ソファーの背もたれに腕を伸ばしたまま、隣から覗いているよう。
「……どうしたの?」
ぼんやりそう発したとたん、翔の力強い腕にさらわれ、あっという間にあたたかい腕の中へと包まれた。
…………あったかい。
翔の腕の中は、どうしていつもこんなにあたたかいの?
「ねぇ、翔……悲しい時や寂しい時、涙も氷みたいに冷たくていいって思わない? ……翔の腕は、いつもあったかいね。……私、翔とお母さんとのコアラ抱っこ大好きだった。ほんとは、お母さんの前でなくて良かったの。でも私が前に座れば必ず翔を私の後ろに座らせて、翔がキュッってしてくれたでしょ。それが嬉しくて嬉しくて……。だからごめんね、いつもお母さんのお膝……」
ボヤけた世界の中で、思い付きで語り出した私を、翔は抱え込むようにしてキツくキツく抱きしめてきた。
「……どうしたの?」
ぼんやりそう発したとたん、翔の力強い腕にさらわれ、あっという間にあたたかい腕の中へと包まれた。
…………あったかい。
翔の腕の中は、どうしていつもこんなにあたたかいの?
「ねぇ、翔……悲しい時や寂しい時、涙も氷みたいに冷たくていいって思わない? ……翔の腕は、いつもあったかいね。……私、翔とお母さんとのコアラ抱っこ大好きだった。ほんとは、お母さんの前でなくて良かったの。でも私が前に座れば必ず翔を私の後ろに座らせて、翔がキュッってしてくれたでしょ。それが嬉しくて嬉しくて……。だからごめんね、いつもお母さんのお膝……」
ボヤけた世界の中で、思い付きで語り出した私を、翔は抱え込むようにしてキツくキツく抱きしめてきた。


