しばらく目を閉じたまま翔の背中にくっついていると、ずっと黙っていた翔が、私の手首を握ってきた。
「お前さ、いまだにコアラ抱っこ好きなわけ?」
多少バカにした口調に、つい私も可愛くない言い方で返したくなる。
「……悪い?」
「別に悪くねーけど、俺は前からのが好きなんだよ」
私は、後ろからのが気楽でいいの。
顔も見られないし。
前からだと、今以上にドキドキしちゃうもの。
けれども翔は、手に力を込めて私の腕を緩めるから、また必死に抱きしめると、右手に固い何かが当たる。
それは、胸のポケットに入っているよう。
……もしかして携帯?
あの時しゃがんだのは、翼の携帯を拾ったから?
私は、またもや黙って立ち尽すだけの翔に、疑問をぶつけてみる。
「お前さ、いまだにコアラ抱っこ好きなわけ?」
多少バカにした口調に、つい私も可愛くない言い方で返したくなる。
「……悪い?」
「別に悪くねーけど、俺は前からのが好きなんだよ」
私は、後ろからのが気楽でいいの。
顔も見られないし。
前からだと、今以上にドキドキしちゃうもの。
けれども翔は、手に力を込めて私の腕を緩めるから、また必死に抱きしめると、右手に固い何かが当たる。
それは、胸のポケットに入っているよう。
……もしかして携帯?
あの時しゃがんだのは、翼の携帯を拾ったから?
私は、またもや黙って立ち尽すだけの翔に、疑問をぶつけてみる。


