「ついに二人、兄妹ってバレたじゃん。葬儀後から玉の輿争奪戦、凄まじいことになっててさ」
「黙ってろ!」
翔の低い凄味のある声にも全く動じない翔輝君は、ニヤニヤしまくり。
そっか、ついに櫻木の娘ってバレたのね。そんなこと気付く余裕もなかった。……また面倒なことになりそう。
「隠す必要ないでしょ? むしろ愛梨は、知っといた方がいいよ。きっと手のひら返したように猫撫で声で、愛梨にすり寄って来る子いるんじゃない?」
そうよね……。もう会社行きたくないな……って、私の籍ってまだある? お父さんの会社でなかったら確実にクビ。翼にも色々迷惑掛けたに違いない。……落ちる。まだきちんと謝ってもいない。
本当に私って窮地に追いやられると、自分以外のことは、どうでもよくなってしまうのが欠点である。そんなまま気が付けば二十七で、こんな子供のまま三十になってしまいそうで怖い。
「黙ってろ!」
翔の低い凄味のある声にも全く動じない翔輝君は、ニヤニヤしまくり。
そっか、ついに櫻木の娘ってバレたのね。そんなこと気付く余裕もなかった。……また面倒なことになりそう。
「隠す必要ないでしょ? むしろ愛梨は、知っといた方がいいよ。きっと手のひら返したように猫撫で声で、愛梨にすり寄って来る子いるんじゃない?」
そうよね……。もう会社行きたくないな……って、私の籍ってまだある? お父さんの会社でなかったら確実にクビ。翼にも色々迷惑掛けたに違いない。……落ちる。まだきちんと謝ってもいない。
本当に私って窮地に追いやられると、自分以外のことは、どうでもよくなってしまうのが欠点である。そんなまま気が付けば二十七で、こんな子供のまま三十になってしまいそうで怖い。


