「...あいつら、って?」 すかさず鈴菜が聞き直す。 麻尋にはわかる。一緒に競技をやった人たちだ。 「中原さんと佐々木さん。あと、峰浦さん... 。」 麻尋がぽつりと言うと、朝陽はうなずいた。 その顔は真剣で。 「ああ、そいつら。クラスでも中心で騒いでるやつだよ。」