ふーんと適当に返事をしながら、麻尋は棚をあさる。


「わっ、どうしたの!その血!」


声が裏返ったような鈴菜。


麻尋は、平然と答えた。


「ただ転んだだけ。」


そう答えるも、鈴菜は慌てっぱなし。


麻尋も何気なく足を見ると、膝の切れたところからだらだらと足元まで流れる血。


これには、さすがの麻尋も驚いた。


「え... 、こんなになってたの。」