そこが、麻尋の学校だ。


ここ2年、皆勤で毎日通っている学校。


... ほんとうは、行きたくなんかない。だいいち、人間関係がめんどくさい。... でも、あの施設にいるよりはましだ、と自分に言い聞かせながら通っている。自分に負けたくはないから、と。


新3年生の昇降口の前では、たくさんの同級生であふれていた。


掲示板を見ると、クラス替えの掲示が始まっている。


「クラス替えなんて、なんでもいいしな... 。」


小さくつぶやき、花壇のレンガの上に座った。