ブロックごとに、グランドのコースの線をたどって、1周して中央に並ぶ。 「いっち、いっち、いっちにー。」 掛け声にあわせて、兵隊さんのように腕を振り、足をあげる。 こういうのは、それぞれのブロックのパワーを見せるチャンスの場だから、みんな一生懸命。 もちろん、麻尋もクラスにおいていかれないように必死。 ......このあとも、順調に予行練習は続いていった。 ちょっとの休憩時間は、休憩も兼ねて保健室を訪れて。 でも、事件は起きた。 学年種目の、「台風の目」で。