きみと歩んだ軌跡


麻尋は、普通より背が高い方だ。前から3番目にならんだ。


クラスの人は、暑いやらダルいやら文句を口走りながらだらだらと動く。


「こらー!3年!はやく動け!3年が遅くてどうするんだ。」


それに目をつけて、怒鳴り散らす体育科主任の先生。


先生の怒鳴り声が届き、ようやくぱっぱと動き始めた。でも、なお聞こえる文句。




...でも、いない。いないんだ。麻尋の隣が。


2列で並べというのに、麻尋の隣だけ1つの空間が空いている。