あと10分で練習が再開される。 そろそろ行かなきゃと思い、麻尋と鈴菜は青のハチマキと水筒も肩から下げて教室を出た。 「あんたはいいよね。この暑いなか練習に出なくてもいいんだから。」 ...... こういうとき、異常にうらやましく思う。 鈴菜は、へへっと笑う。 「私の特権だね!...... まあ、ほんとは運動したいけどね。」 鈴菜は、足のことで練習には参加できないから、だいたいは保健室で休んでるか、見学してるか。 「あたしは保健室で休んでたいよ。」 ぶつぶつ言いながら保健室まで来た。